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疾病の成り立ちと回復の促進 第3回(内因と外因:内因) [疾病の成り立ちと回復の促進]

(2)内因

内因.png

A)遺伝子異常(直接因子)

・先祖から代々異常遺伝子を受け継いでいる場合と、突然変異によって初めて異常遺伝子が発現する場合の2種類があります。

・病原性を持つ異常遺伝子、つまり病原遺伝子が、世代を越えて伝わる疾患を遺伝性疾患といいます。

・遺伝性疾患は、生下時から症状を示すとは限らず、生まれた時は症状がなく、ある年齢から発症するものも数多くみられます。

B)免疫防御系の異常

・免疫機構の強弱: 免疫は生体の持つ最も能動的な防御機構ですが、個人差があって、同じ病原体でも感染してすぐに治る人もいれば、重症になる人もいます。

・免疫過剰: アレルギーとして現れます(過ぎたるは及ばざるがごとし……ということです)

・免疫機構の変調: 自分の身体の成分なのに、免疫系が抗原と認識してしまい、免疫反応をおこして疾病を引き起こすことがあります。いわゆる自己免疫疾患のことです。

C)加齢など(誘因)

・加齢により、生体膜やその構成成分に劣化がおこり、外因の影響を受けやすくなります。つまり、疾病発症の準備状態ができるということです。

・加齢により、さまざまな外因によって遺伝子が傷つき変異がおきます。癌関連遺伝子の変異によって癌の発生をきたすこともあります。

[設問] 下記の文で、正しいものを一つ選べ。

イ 遺伝子異常とは、代々異常な遺伝子を受け継いでいる場合だけをいう。

ロ 遺伝性疾患であれば、すべて生下時より症状を呈する。

ハ 免疫系が、自分の身体の成分を抗原と認識して起きるのが自己免疫性疾患である。

ニ 遺伝子は外因によって傷つくことはない。

                       正解 (

 

 疾病の成り立ちと回復の促進 第4回(病態のいろいろ) ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-04-06-1


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