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母性看護学(13)(周産期にある人々の看護) [母性看護学]

2)産婦の看護

(1)分娩の経過と胎児の健康状態

分娩の経過.png

・ 陣痛が10分おきに規則正しくおこるか、1時間に6回の陣痛がおこることをもって分娩開始とします。

・ 10分おきの陣痛が規則的にくるようになって、子宮口が全開大(10cm開大)するまでの間を分娩第1期といいます。初産婦で平均10〜12時間、経産婦で4〜6時間とされます。

・ 子宮口が全開大してから児娩出までを分娩第2期といいます。 これは、初産婦で約2〜3時間、経産婦で約1時間くらいです。

・ 児娩出から胎盤娩出までを分娩第3期といいます。 これは、だいたい10〜20分位とされます。

・ 分娩終了から2時間程を、分娩第4期または分娩後期といいます。

・ 産道は、骨産道と軟産道からなります。

・ 分娩時に児頭は産道の抵抗を受けて、骨重積などの変形(応形機能)がおこります。

・ 胎児の縦軸と子宮の縦軸の関係を胎位、児背と母体の関係を胎向、胎児の姿勢を胎勢といいます。

胎向.png

・ 回旋とは、児頭が最小周囲径で骨盤各部を通過するために行うもので、機転が第1〜第4まであります。

・ 胎盤娩出様式には、胎児面で娩出するシュルツエ式、母体面で娩出するダンカン式、混合式があります。

・ 分娩経過中、不安や恐怖から過換気症候群をおこす産婦がいます。

・ 胎児の状態把握のために、胎児心拍モニタリングを行います。 胎児心拍数基線の正常域は120〜160回/分で基線細変動と一過性頻脈がみられます。 また、一過性徐脈(早発・遅発・変動)の出現に注意する必要があります。

・ 分娩時の児頭への圧迫により先進部に発生し、縫合・泉門に関係なく境界不明瞭な腫瘤を産瘤といいます。 これは、頭血腫との鑑別が必要です。

産瘤.png

・ 分娩進行に伴い、セルフケア行動が行き届かず、基本的ニードの不足が生じます。

[設問] 流産とは、妊娠何週未満の妊娠の中絶をいうか?

イ 18週  ロ 20週  ハ 22週  ニ 24週

                           正解 (

[設問] 正期産とは、妊娠何週の出産をいうか?

イ 32~36週未満

ロ 37~42週未満

ハ 39~42週未満

ニ 40~44週未満          正解 (

[設問] 分娩開始とされるのは、次のどれか?

イ 陣痛が10分おきに規則正しくおこるか、1時間に6回の陣痛がみられる。

ロ 陣痛が20分おきに規則正しくおこるか、2時間に6回の陣痛がみられる。

ハ 陣痛が5分おきに規則正しくおこるか、1時間に10回の陣痛がみられる。

ニ 陣痛が15分おきに規則正しくおこるか、1時間に10回の陣痛がみられる。

                                 正解 (

[設問] 子宮口が全開大してから児娩出までを何というか?

イ 分娩第1期  ロ 分娩第2期  ハ 分娩第3期  ニ 分娩第4期

                                正解 (

[設問] 胎児の背と母体の関係を何というか?

イ 胎位  ロ 胎勢  ハ 胎向  ニ 胎性

                               正解 (

                                   



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