過去問を考えてみよう (27) [過去問解析]
27. 脂肪を乳化するのはどれか。 (2013年出題)
1. 胆汁酸塩
2. トリプシン
3. ビリルビン
4. リパーゼ
正解 (1)
[解説] 胆汁酸の役割を知っていれば……という問題です。 肝臓でつくられ、胆嚢で一時貯蔵、濃縮され、十二指腸に排出される胆汁、これには胆汁酸と胆汁色素が含まれていて、胆汁は食物中の脂肪を乳化する役割を持っています。 乳化された脂肪は細かい粒子となり、リパーゼと反応しやすくなるのです。 というわけで、正解は1ということになります。
[補足1] 胆汁はアルカリ性で、1日約600mL分泌されます。
[補足2] 胆汁酸は腸内に分泌されますが、そのほとんどは小腸で再吸収されて、肝臓に戻されます。 つまり、腸肝循環があるのです。
さて、次の設問に答えてください。
[設問] 肝臓の細胞は、□ を代謝して、コール酸とケノデオキシコール酸という胆汁酸を産生する。 □に入るのは、どれか?
イ リン脂質 ロ コレステロール ハ 糖蛋白 ニ 糖脂質
正解 (ロ)
[設問] 腸肝循環に直接関わる血管はつぎのどれか? 一つ選べ。
イ 肝動脈 ロ 肝静脈 ハ 門脈 ニ 下大静脈
正解 (ハ)
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