過去問を考えてみよう （28）

28.  高血圧性脳出血で最も頻度の高い出血部位はどれか。　（2013年出題）

　１．　被殻

　２．　視床

　３．　小脳

  ４．　橋

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　正解　（１） 

[解説]　脳出血の原因で最も多いのが高血圧です。　そして、好発部位として、被殻（ひかく）、視床（ししょう）、橋（きょう）、小脳があげられますが……最も多いのは被殻で、全体の40～５０％くらいと言われています。　二番目に多いのが視床で、約30％くらいです。　というわけで、正解は１ということになります。　

 

[補足１]　高血圧性脳出血は、脳の深部にある細い動脈（穿通枝）におこります。　それは、高血圧によって細い動脈の血管壁に壊死がおこり、そのために小さな動脈瘤ができ、それが破れて出血となるわけです。　それに対して、クモ膜下出血の原因となる動脈瘤は、ウイリスの動脈輪中心に比較的太い動脈にできるものです。

 

　 さて、次の設問に答えてください。

[設問]　脳内出血の原因として最も多いのはどれか？

　イ　高血圧　　　ロ　脳動脈瘤　　　ハ　もやもや病　　　ニ　脳動静脈奇形　　ホ　アミロイド血管炎　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　正解　（イ）

 

[設問]　大脳皮質下出血の特徴はどれか？

　イ　女性に多い。　　

　ロ　高齢者に多い。　

　ハ　若年成人に多い。　

　ニ　子供に多い。　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　正解　（ロ）

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