過去問を考えてみよう (46) [過去問解析]
46. 乳癌に対する乳房温存手術後の放射線治療を受ける患者への説明で正しいのはどれか。 (2013年出題)
1. 放射線肺炎のリスクがある。
2. 対側の乳癌の予防が目的である。
3. 治療期間中はブラジャーの使用を避ける。
4. 治療期間中はマーキングした部位を洗わない。
正解 (1)
[解説] 乳房温存手術後に行われる放射線治療の目的は、「術後の乳房内に残る顕微鏡的な残存腫瘍を根絶すること」です。 放射線治療期間に、ブラジャーの使用や入浴時に照射部位を洗うのを避ける必要はありません。 また、放射線肺炎は、治療から数カ月たった以降におこる副作用としておこりうるものです。 ですから、正解は1となります。
[補足1] 乳房温存手術後の放射線治療の副作用としては、治療中におこる放射線皮膚炎、倦怠感や食欲低下、治療後数カ月たっておこる腕のむくみ、放射線肺炎がよく知られています。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 乳房温存手術後の放射線治療中におきる副作用はどれか。
イ 放射線皮膚炎
ロ 手術側の腕のむくみ
ハ 放射線肺炎
ニ 心機能障害
正解 (イ)
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