過去問を考えてみよう (103) [過去問解析]
次の文を読み103~105の問いに答えよ。
Aさん(40歳、女性)は統合失調症で入院歴があり、退院後は共同生活援助(グループホーム)を利用していた。1週間前から同じグループホームに住む女性と口論したり、夜中にグループホームから飛び出したりするようになったため、職員に付き添われて精神科病院を受診した。 診察時は、Aさんは意味不明の言葉を発し、時々興奮したように大声で叫んだ。 また、診察室から飛び出したり、衣服を脱いだりする行為も観察された。
103 入院を開始するために必要な情報で優先度が高いのはどれか。 (2013年出題)
1. 保護者の有無
2. 前回の入院形態
3. 自立支援給付の受給状況
4. 精神障害者保健福祉手帳の取得状況
正解 (1)
[解説] この設問は、平成26年4月1日以前の精神保健福祉法による入院ということで考えます。 まず、任意入院(本人の同意が必要)は無理と思われますので、次は医療保護入院を考えます。 とすれば……保護者の同意が必要になるので、保護者がいるかどうかが知りたいですね。 正解は1ということになります。 精神保健福祉法は改正が行われ、平成26年4月1日以降は、保護者制度は廃止されています。
[補足1] 平成26年改正により、医療保護入院の形態が変わっています。 下記を参照してください。
[参考] 精神看護(46)(地域精神保健)http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-12-24 精神看護(47)(地域精神保健)http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-12-25
では、次の設問に答えてください。
[設問] 入院させなければ自傷他害のおそれのある患者に対して知事の権限で行われる精神保健福祉法に基ずく入院形態は、次のどれか。
イ 任意入院
ロ 医療保護入院
ハ 措置入院
ニ 応急入院
正解 (ハ)
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