過去問を考えてみよう (165) [過去問解析]
165 慢性腎不全で透析導入を判断するときの指標となる検査はどれか。 (2013年午後出題)
1. 尿酸(UA)値
2. 糸球体濾過値(GFR)
3. 点滴静注腎盂造影(DIP)
4. PSP(フェノールスルホンフタレイン)15分値 正解 (2)
[解説] 尿酸は高尿酸血症、痛風の治療導入の指標なので1は×。 DIPは尿管結石などの尿路系疾患の病態把握のために検査なので3も×。 PSPは腎機能を見る検査で尿細管機能をみるものですが、透析導入の指標とはならず4も×。 よって、正解は2となります。
[補足1] 慢性腎臓病の重症度分類は、GFRによって行われます。GFR90以上、90未満60以上、60未満30以上、30未満15以上、15未満の5段階で、15未満が末期腎不全で、透析治療を要する直前の状態とされています。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 慢性腎臓病の重症度分類でステージ5とはGFRがどの場合か。
イ 10未満
ロ 15未満
ハ 20未満
ニ 30未満
正解 (ロ)
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