過去問を考えてみよう(321) [過去問解析]
321 慢性腎臓病(chronic kidney disease)の説明で正しいのはどれか。 (2014年午前出題)
1. 糖尿病性腎症(diabetic rephropathy)は含まれない。
2. 病気分類の5期から蛋白制限が必要である。
3. 腎障害を示す所見が1週間持続すれば診断できる。
4. 糸球体濾過量(GFR)の低下は診断の必要条件である。
5. 病気の進行とともに心血管疾患のリスクも高くなる。
正解 (5)
[解説] 慢性腎臓病は、何らかの腎障害が3か月以上持続する場合と定義されていますので、1,3,4は×。 蛋白制限は、ステージ1,2の場合でも、尿たんぱく量が増えれば制限が推奨されていますので、2も×。 また、CKDのステージが上がるほど、心血管系のイベントの頻度は高くなりますから5は正しいことになり、正解は5となります。
[関連問題] 過去問 ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2014-06-25
次の設問に挑戦してください。
[設問] 慢性腎臓病において、腎機能の低下とともに合併の頻度が高くなると言われているのはどれか。
イ. 消化性潰瘍
ロ. 認知症
ハ. 甲状腺疾患
ニ. 心血管疾患
正解 (ニ)
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