過去問を考えてみよう(413) [過去問解析]
413. Aさん(85歳、男性)は、認知症(dementia)である。 Aさんは肺炎(pneumonia)で入院し、病状が改善したため、主治医は退院を許可した。 Aさんは「家に帰りたい」と繰り返し言っているが、同居していた長男夫婦は高齢者施設への入所を希望している。 このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。 (2014年午後出題)
1. 主治医に退院後の療養場所を決定してもらう。
2. 長男夫婦にAさんの希望を尊重するよう話す。
3. 長男夫婦に入所が可能な高齢者施設の情報を提供する。
4. 長男夫婦がAさんの施設への入所を希望している理由を確認する。
正解 (4)
[解説] 決定するのが主治医ではないので1は×。 認知症のAさんの希望優先を長男夫婦に押し付けようとしても無理な話で2も×。 いきなり高齢者施設の情報提供は性急すぎて3も×。 正解は4。
[補足] 疾患や障害を持った人が、住み慣れた地域で生活の質を維持して安心して暮らせるように、入院時から退院後の生活や外来通院、継続的な療養の支援をするために、継続看護という概念があります。
[参考] 在宅看護論(2)(看護の継続性) ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-05-30
次の設問に挑戦してください。
[設問] 厚生労働省は、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的で、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築をを目指しているが、いつを目途としているか。
イ. 2018年
ロ. 2020年
ハ. 2022年
ニ. 2025年
正解 (ニ)
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