過去問を考えてみよう(694) [過去問解析]
<長文問題> 次の文を読み694~696の問いに答えよ。 Aさん(59歳、女性)は午前2時ころにバットで殴られたような激しい頭痛を自覚し、嘔吐した。 午前4時、Aさんは、頭痛を我慢できなくなったために、家族に付き添われて救急搬送され、緊急入院した。 入院時、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉I‐1、四肢の麻痺を認めない。
694.Aさんはくも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)と診断された。 再出血を防ぐためのケアで適切なのはどれか。 (2012年午後出題)
1. 深呼吸を促す。
2. 起坐位とする。
3. 病室を薄暗くする。
4. 頭部を氷枕で冷やす。
正解 (3)
[解説] くも膜下出血の再出血を防ぐには、絶対安静が必要であり、 正解は3。
[補足] 脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血の合併症として、再出血があり、発症後24時間以内に多いとされ、起これば予後不良です。 その他、脳血管の攣縮がおこり脳梗塞を起こすことがあります。これは発症後4日から2週間の間に起こることが多いようです。
[参考] 神経内科百科辞典(45) ⇒ http://shiratoriksecretroom.blog.so-net.ne.jp/2013-06-06
次の設問に挑戦してください。
[設問] くも膜下出血の原因として最も多いのはどれか。
イ. 脳動静脈奇形の破裂
ロ. 脳動脈瘤の破裂
ハ. 外傷
ニ. 脳腫瘍
正解 (ロ)
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