過去問を考えてみよう(951) [過去問解析]
次の文を読み951~953の問いに答えよ。
Aさん(35歳、男性、建設業)は、両親と3人で暮らしている。3年前の仕事中に屋根から転落して、第12胸髄を損傷した。1か月前から車で作業所に通い、作業中はほとんど車椅子に座っている。週1回の訪問看護を利用している。
951. 訪問時、仙骨部に軽度の発赤を認めた。
褥瘡悪化予防のためにAさんに勧める内容で最も適切なのはどれか。
1.仙骨部のマッサージを行う。
2.リクライニング式の車椅子を利用する。
3.作業中にプッシュアップ動作を取り入れる。
4.座るときは膝関節と股関節を60度に曲げる。
正解(3)
[解説]マッサージは表皮剥離など起こす危険性があり1は×。リクライニング式の椅子では、仙骨部の圧迫はとれないので2も×。膝と股関節を60度に屈曲すれば仙骨部への圧迫がさらに高まるので4も×。正解は3。
[補足] プッシュアップとは、「両上肢で体幹を垂直方向へ挙上⇒臀部を後上方へ引き上げ⇒腰を挙上⇒臀部を下す」という一連の動作をいいます。脊髄損傷患者の日常生活動作の自立のためにも必要な動作と言われています。
次の設問に挑戦してください。
[設問]我が国において、脊髄損傷の原因として最も多いのはどれか。
1.高所からの落下
2.転倒
3.スポーツ
4.交通事故 正解(4)
コメント 0