過去問を考えてみよう(1403) [過去問解析]
次の文を読み1403~1405の問いに答えよ。
Aさん(79歳、女性)。自宅の玄関で転倒し、救急外来で第12胸椎の圧迫骨折と診断され、安静目的で入院した。
既往歴:5年前に大腿骨骨折。
現病歴:2年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉病を発症。記憶障害があるが、失認、観念運動失行および失語はなし。
生活歴:要介護1。同じ敷地内に住む長男夫婦は仕事をしている。ADLは自立。
1403.入院当日、Aさんは看護師に「ここはどこですか」と同じ質問を繰り返している。
このときの看護で最も適切なのはどれか。
1.体幹を抑制する。
2.家族に夜間の付き添いを依頼する。
3.ナースステーションにベッドを移動する。
4.骨折で入院していることを繰り返し伝える。
正解(4)
[解説]体幹抑制は優先順位の低い対処法、家族に付き添いを依頼すれば家族の生活に影響が大きく、ナースステーションにベッド移動も優先順位は低く、1,2,3は×。正解は4。
[補足]患者さんの言葉は、場所の見当識障害を表しています。
次の設問に挑戦してください。
[設問]認知症患者が入院したとき、特に夜間に、自分の置かれた状況が把握できずに、錯乱したようになる症状は次のどれか。
イ.徘徊
ロ.てんかん発作
ハ.せん妄
二.幻覚 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「小刻み歩行」でした。
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