過去問を考えてみよう(2014) [過去問解析]
次の文を読み2014、2015、2016の問いに答えよ。
Aさん(57歳、男性)は、妻(55歳)と長女(28歳)の3人暮らし。4年前に直腸癌と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後、Aさんは直腸癌を再発し、治療を行ったが効果がなく、腹部のがん疼痛を訴えたため、疼痛をコントロールする目的で入院した。主治医からAさんと家族に余命4か月程度と告知され、Aさんは「痛みは取り除いてほしいが、延命治療は望まない。自宅で好きなことをして過ごしたい」と話している。現在、Aさんはオキシコドン塩酸塩を1日2回内服し、痛みがなければ日常生活動作<ADL>は、ほぼ自立している。
2014. Aさんは退院後に訪問診療と訪問看護を利用することになり、今後の支援の方向性を確認するため、退院前にAさんと家族も参加するカンファレンスを開催した。カンファレンスで確認する内容で最も優先度が高いのはどれか。
1.看取りの場所
2.ストーマパウチの交換方法
3.訪問リハビリテーションの必要性
4.退院後の生活でAさんが行いたいこと
正解(4)
[解説]余命4か月程度で、延命治療は望まず、「自分で好きなことをして過ごしたい」とのことなので、正解は4。
次の設問に挑戦してください。
[設問]日本人における大腸癌の好発部位はどこか。
イ.上行結腸
ロ.横行結腸
ハ.下行結腸
ニ.S状結腸と直腸 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「100人に1人」でした。
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