小児看護学(3)(子供の成長と発達) [小児看護学]
2. 子供の成長と発達
1)成長・発達の原則
・ 成長は主に身長、体重、骨の長さ・太さなど量的な変化に対して用いられ、発達は、運動機能、臓器の働きなど機能の巧みさや能力といった質的な変化に対して使われます。
・ 子供の成長・発達には様々な影響因子がありますが、それを大きく分けると、遺伝的因子と環境的因子に分類できます。
2)形態的・機能的発達
(1)形態的成長発達
・ 出生時の体重は約3.0kgで、男児が女児よりやや大きめです。
・ 乳児の成長は急速で、体重は生後3〜4ヶ月で、出生時体重のおよそ2倍、1年で3倍となり、身長は1年で1.5倍になります。
・ 生後3〜4日目頃には、体重は出生時の約5〜10%減少しますが、これを生理的体重減少といいます。
・ 乳児の1日の平均体重増加は、生後1〜3ヶ月で30〜25g、3〜6ヶ月で25〜20g、6〜9ヶ月で20〜15g、9〜12ヶ月で15〜10gです。
・ 大泉門は、生後18ヶ月までにほとんど閉鎖します。
・ 手関節部のX線像をとると、化骨の進行状態から年齢を判断できます。1歳で2個、2歳で3個、12歳頃に完成して10個となります。
[設問] 生後、体重が二倍になるのはいつか?
イ 1~2カ月
ロ 3~4カ月
ハ 5~6カ月
ニ 7~8カ月 正解 (ロ)
[設問] 生後1年で、身長は約何倍になるか?
イ 1.5倍 ロ 2倍 ハ 2.5倍 ニ 3倍
正解 (イ)
[設問] 大泉門は生後何カ月までにほとんど閉鎖するといわれるか?
イ 6カ月 ロ 12か月 ハ 18カ月 ニ 24か月
正解 (ハ)
[設問] 乳歯の萌出は平均すると生後いつごろか?
イ 3カ月 ロ 6カ月 ハ 8カ月 ニ 10カ月
正解 (ロ)
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