過去問を考えてみよう （71）

71　Aさん（30歳、初産婦）は、妊娠39週2日で前期破水と診断され入院した。　胎児は頭位で臍帯下垂はみられず、胎児心拍数は正常である。　Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。　（2013年出題）

　１．　入浴を勧める。

　２．　歩行を禁止する。

　３．　３～４時間ごとに導尿をする。

　４．　３～4時間ごとに外陰部のパッドを交換する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　正解　（4）

[解説]　妊娠39週2日ですから正規産の前期破水、危険因子である臍帯の下垂もないので、あとは感染を防いで陣痛が起るのを待ち、出産に至るようにすればよいだけ、抗菌薬の投与がなされることもありますが、この解答の中から選ぶと……正解は４ということになるかと思います。　

[補足１]　陣痛が始まる前に、胎児と羊水を包む卵膜が破れて羊水が子宮外に流れ出すのを前期破水と呼びます。　早産の原因の約１/3が前期破水によるものです。　分娩中で子宮口の全開大前の破水は、早期破水と呼ばれます。　子宮口が全開大に至った時点の破水は、正期破水といいます。

　　では、次の設問に答えてください。

[設問]　陣痛は起きているが、子宮口は全開大まで至っていない。　この時期の破水は何と呼ばれるか。

イ　前期破水

ロ　早期破水

ハ　正期破水

ニ　適時破水

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　正解　（ロ）

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