過去問を考えてみよう (146) [過去問解析]
146 血中カルシウム濃度を上昇させるホルモンを分泌する器官はどれか。 (2013年午後出題)
1. 副甲状腺
2. 甲状腺
3. 下垂体
4. 副腎
正解 (1)
[解説] カルシウム代謝に関わるホルモンとしては、カルシトニンとパラソルモンがあります。 カルシトニンは甲状腺から分泌され、血中カルシウム濃度をさげ……一方パラソルモンは副甲状腺から分泌され、血中カルシウム濃度を上昇させる作用を持っています。 ですから、正解は1となります。
[補足1] 原発性副甲状腺機能亢進症では副甲状腺ホルモン(パラソルモン)が過剰に分泌され、その結果、高カルシウム血症、低リン血症、骨粗鬆症などがおきてきます。 原因が副甲状腺以外にあるのが、二次性副甲状腺機能亢進症で、原因としてよく知られているのが慢性腎不全による腎性副甲状腺機能亢進症です。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 血中カルシウム濃度を下げるホルモンであるカルシトニンを分泌するのはどれか。
イ 下垂体
ロ 甲状腺
ハ 副甲状腺
ニ 副腎皮質
正解 (ロ)
コメント 0