過去問を考えてみよう(289) [過去問解析]
289 術後合併症で術前の喫煙と最も関連が強いのはどれか。 (2014年午前出題)
1. 尿閉
2. イレウス(ileus)
3. 手術部位感染
4. ダンピング症候群(dumping syndrome)
正解 (3)
[解説] 手術部位感染の術前の要因としては、ステロイド使用、喫煙、糖尿病などが挙げられています。 尿閉、イレウス、ダンピング症候群は喫煙とは直接の関係はないと思われます。 よって正解は3となります。
[補足1] 喫煙が手術部位感染のリスクを高める理由としては、コラーゲンの産生を低下させ創治癒を遅延させる、免疫能を低下させる、ニコチンなどによる血管収縮などが挙げられます。 術前30日の禁煙が推奨されています。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 手術部位感染のリスクを高める原因となるのはどれか。
イ. 糖尿病
ロ. 高脂血症
ハ. 高尿酸血症
ニ. 高血圧症
正解 (イ)
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