過去問を考えてみよう（417）

417．　大腿骨転子部骨折（trochanteric fracture）のため人工骨頭置換術を行った。　術後の腓骨神経麻痺予防のための看護で適切なのはどれか。　（201４年午後出題）

　１．　大腿四頭筋訓練を実施する。

　２．　患側下肢を外旋位に固定する。

　３．　患側下肢に弾性ストッキングを着用する。

　４．　患側下肢の母趾と第２趾間の知覚異常の有無を観察する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　正解　（4）

[解説]　腓骨神経麻痺がくると、足背の第１趾と第２趾の付け根の狭い範囲に感覚鈍麻がきます。　正解は４。

［補足］　腓骨神経麻痺の症状としては、足背（特に第１と第２趾の付け根間）の感覚鈍麻と足の下垂がおきてきます。

［関連問題］　⇒　http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2014-06-09

［参考］　神経内科百科辞典（54）　⇒　http://shiratoriksecretroom.blog.so-net.ne.jp/2013-06-14　

次の設問に挑戦してください。

［設問］　腓骨神経が障害されやすい部位はどこか。

イ．　臀部

ロ．　大腿外側

ハ．　膝の外側

ニ．　下腿内側

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　正解　（ハ）

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