過去問を考えてみよう（927）

次の文を読み927～929の問いに答えよ。

　Aさん（45歳、男性）は、便に血液が混じっていたため受診した。検査の結果、直腸癌と診断され、自律神経を部分温存する低位前方切除術が予定されている。

927． 術後に予測されるのはどれか。

１．排尿障害

２．輸入脚症候群

３．ストーマの陥没

４．ダンピング症候群

　　　　　　　　　　　　　　　正解（１） 

［解説］ この術式で起こりうるのは、排尿と性機能障害です。よって正解は１。

［補足］直腸癌手術の標準術式となっています自律神経温存低位前方切除術で問題とされる自律神経としては、下腹神経、仙骨内臓神経といった交感神経と骨盤内臓神経という副交感神経です。このうち、射精機能に関わるのが下腹神経、排尿と勃起機能を支配するのが骨盤内臓神経ということになります。 

　次の設問に挑戦してください。

［設問］射精に関わるのはどの神経か。

イ．交感神経

ロ．副交感神経

ハ．体性運動神経

二．体性感覚神経　　　　　　　　　　　　　　正解（イ） 

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