過去問を考えてみよう(1297) [過去問解析]
次の文を読み1297~1299の問いに答えよ。
A君(2歳6か月、男児)。両親との3人暮らし。脳性麻痺と診断され、自力で座位の保持と歩行はできず専用の車椅子を使用している。話しかけると相手の目を見て笑顔を見せ、喃語を話す。食事はきざみ食でスプーンを使うことができるが、こぼすことが多く介助が必要である。排泄、清潔および更衣は全介助が必要である。
1297.定期受診のため外来を受診した。バイタルサインは、体温37.5℃、呼吸数32/分、心拍数120/分、血圧108/48㎜Hgであった。両上肢と手関節は屈曲、両下肢は交差伸展し、背を反らしており、全身が緊張している。母親は看護師に「Aは、便は出ない日がありますが大体毎日出ています。時々夜遅くまで眠らない日がありますが日中は機嫌良くしています」と話した。
母親に指導すべき内容で優先度が高いのはどれか。
1.感染予防
2.筋緊張の緩和
3.排便コントロール
4.呼吸機能の悪化予防
5.睡眠パターンのコントロール
正解(2)
[解説]優先すべきは、現在みられる症状に対するものなので、正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問]脳性まひについて当てはまらないのはどれか。
イ.受精~生後4週までの間に起きた脳損傷による。
ロ.遺伝子異常によるものは含まない。
ハ.進行性である。
二.核黄疸によるものがある。 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ロの「1~2歳」でした。
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