過去問を考えてみよう(1412) [過去問解析]
次の文を読み1412~1414の問いに答えよ。
Aさん(26歳、経産婦)は、夫(30歳)と長女(2歳)の3人で暮らしている。妊娠37週2日、これまでの妊娠経過に異常はない。9時に陣痛が開始し、10時に夫に付き添われ入院した。入院時、陣痛間欠9分、陣痛発作30秒であった。内診所見は子宮口2cm開大で、少量の羊水の流出を認めた。羊水混濁はなかった。21時30分に子宮口全開大、22時30分に3,200gの男児を正常分娩で出産した。会陰裂傷は第2度。23時に胎盤娩出し、子宮底の位置は臍高で硬く触れた。児のApgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点。分娩2時間後、子宮底の位置は臍下1横指で硬く触れた。分娩時出血量は360mL。
1412.Aさんの分娩時のアセスメントで適切なのはどれか。
1.正期産である。
2.適時破水である。
3.遷延分娩である。
4.分娩時出血量は異常である。
正解(1)
[解説]破水は子宮口全開大時ではなく早期破水、陣痛開始から胎盤娩出までは14時間であり遷延分娩とは言えず、分娩時の出血量は500mL未満の360mLであり異常ではなく、2,3,4は×。正解は1。
[補足]正期産とは妊娠37~41週までの出産を言います。適時破水とは陣痛開始後に子宮口が全開して破水することを言います。遷延分娩とは、初産の場合は30時間以上、経産婦の場合は15時間以上かかる分娩のことです。また、分娩時の出血量は、平均で300mLとされ、500mL以上を異常出血と定義されています。
次の設問に挑戦してください。
[設問]胎盤娩出は、分娩のどの時期に起こるか。
イ.分娩第1期
ロ.分娩第2期
ハ.分娩第3期
二.産褥期 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「妊娠16~27週」でした。
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