過去問を考えてみよう(1416) [過去問解析]
1416. 診察では幻聴の悪化が認められたため、薬物治療の見直しが行われた。その後、定期的に両親同伴で外来通院を続けた。3か月後、幻聴は改善傾向を示し、規則正しい生活ができるようになった。外来の診察で、悪化した原因を改めて振り返ったところ、Aさんは「半年前から家族に分からないように薬をトイレに捨てていた」と話した。診察後、Aさんからそれを聞いた両親が、医師や看護師の目の前でAさんを大きな声で叱ると、Aさんの表情は険しくなった。
Aさんの両親に勧めるものとして適切なのはどれか。
1.心理教育
2.内観療法
3.自律訓練法
4.精神分析療法
正解(1)
[解説]Aさんの両親は、精神障害のある人との関わりに対する学習が必要であり、それには心理教育がよいと思われる。正解は1。
[補足]内観療法とは、自分を見つめ直して、自らや他者を理解する方法。自律訓練法とは、一種の自己催眠法であり、リラックスし、ストレス緩和、心身症の改善につなげるものです。
次の設問に挑戦してください。
[設問]認知症患者のせん妄、周辺症状に対し、しばしば投与される漢方薬は、次のどれか。
イ.抑肝散
ロ.牛車腎気丸
ハ.半夏厚朴湯
二.葛根湯 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ロの「パロキセチン」でした。
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