過去問を考えてみよう(2393) [過去問解析]
次の文を読み2393~2395の問いに答えよ。
Aちゃん(生後3週)は、在胎40週、3070gで出生した。生後5日で退院し、退院時の体重は3,080gであった。完全母乳栄養である。
現病歴:5日前から嘔吐があり、次第に哺乳のたびに噴水状に嘔吐するようになった。今朝も嘔吐があり、吐物は白色である。排尿もないため家族に連れられ来院した。Aちゃんは肥厚性幽門狭窄症が疑われ入院した。
身体所見:体重3,380g、体温36.7℃。脈拍120/分、整。血圧74/52mmHg。大泉門は陥凹、皮膚のツルゴールは低下、上腹部は軽度膨隆。
検査所見:白血球9,600/μL。Na131mEq/L、K3.4mEq/L、Cl86mEq/L、CRP0.1mg/dL。
2393.Aちゃんの状態のアセスメントで正しいのはどれか。
1.脱水症は軽度である。
2.非胆汁性嘔吐である。
3.炎症反応の上昇がある。
4.出生後の体重増加は良好である。
正解(2)
[解説]大泉門は陥凹、皮膚ツルゴール低下は中等度の脱水症の所見なので、1は×。CRP0.1mg/dLでは炎症反応上昇とは言えず、3も×。出生後体重増加は310gで、生後3週で正常とは言えず、4も×。正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問]生後3か月までの1日あたりの体重増加の正常値に近いのはどれか。
イ.5~10g
ロ.15~20g
ハ.25~30g
ニ.35~40g 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「アムロジピンべシル酸塩」でした。