過去問を考えてみよう(2648) [過去問解析]
2648.発災から3時間後、地震後に発生した火災現場付近から救出されたA君(6歳)と母親のBさん(32歳)の2人が搬送されてきた。A君は避難時に転倒し、左肘関節付近の腫脹と疼痛を訴えていた。バイタルサインに異常はない。Bさんは避難する際にA君が煙に巻き込まれそうになるところをかばい、髪の一部と鼻毛の一部が焦げていた。右頬部に2cm×2cm、右上肢に5cm×10cmの紅斑と水泡を認める熱傷を負っていた。バイタルサインに異常はないが、熱傷部位の疼痛を訴えていた。
トリアージの結果、看護師の初期対応として優先されるのはどれか。
1.A君の既往歴の聴取
2.A君への鎮痛薬の準備
3.Bさんの気道確保の準備
4.Bさんの熱傷部位の冷却
正解(3)
[解説]問題文から、Bさんの気道熱傷の可能性があると思われるので、正解は3。
次の設問に挑戦してください。
[設問]気道熱傷の診断に最も有効と思われるのはどれか。
イ.気管支ファイバースコープの施行
ロ.胸部単純X線撮影
ハ.胸部CT検査
ニ.胸部MRI検査 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ニの「24時間365日受け入れ体制」でした。