成人看護学(39)(内部環境調節障害を持つ患者への看護) [成人看護学]
14.内部環境調節障害をもつ患者への看護
1)内分泌機能の観察とアセスメント
(1)甲状腺触診法
(2)身体・精神・血液所見、ホルモン定量、代謝率
・ 甲状腺ホルモンの標的細胞は、心筋、骨格筋、平滑筋、皮膚などの細胞と神経細胞です。
・ 甲状腺機能が亢進すると、頻脈、手指振戦、下痢、いらいら、皮膚湿潤などがおこります。 甲状腺機能亢進でおこる眼球突出、頻脈、甲状腺腫をメルゼブルグの3主徴といいます。
・ 甲状腺機能が低下すると、徐脈、筋力低下、便秘、精神機能低下、皮膚乾燥などがおこります。 検査データでは、機能亢進では血中T3、T4、FT3、FT4が高値、TSHが低値となり、心電図異常、血清コレステロール低値、基礎代謝率の増加などを認め、機能低下では反対の値を示します。
(3)心身・日常生活への影響
[設問] 甲状腺機能亢進症で起るメルゼブルグの三主徴の組み合わせを選べ。
イ 眼球かん凹・徐脈・甲状腺腫
ロ 眼球突出・頻脈・甲状腺腫
ハ 眼球かん凹・頻脈・甲状腺腫
ニ 頻脈・多汗・甲状腺腫 正解 (ロ)
[設問] 甲状腺機能低下でおこる症状または所見を二つ選べ。
イ 頻脈 ロ 徐脈 ハ 皮膚乾燥 ニ 下痢 ホ 多汗
正解 (ロ、ハ)
[設問] 甲状腺機能亢進時におこる症状または所見を二つ選べ。
イ 手指の振戦 ロ 皮膚乾燥 ハ 多汗 ニ 便秘 ホ 徐脈
正解 (イ、ハ)
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