成人看護学(45)(内部環境調節障害を持つ患者への看護) [成人看護学]
5)体温調節機能の観察とアセスメント
(1)発熱・熱型と随伴症状の観察
・ 発熱は上昇期、極期、解熱期に分けられます。発熱の上昇期には、悪寒・戦慄、全身倦怠感、関節痛、呼吸増加、頻脈などがあります。極期には熱感があり、極期を過ぎると発汗します。
・ 41.5℃以上の高熱が続くと、意識障害をおこし、8〜10時間以上続く場合は生命の危機となります。 脳炎・髄膜炎の場合、発熱に激しい頭痛が随伴します。
(2)体温異常の原因と程度
・ 高体温の原因は、熱産生の過剰もしくは体熱放散の低下によっておこります。
・ 高体温状態は、39℃以下を第1相、40〜42.5℃を第2相、43℃以上を第3相といいますが、第2相では心血管系への負担が大きくなり、第3相では致死的となります。
・ 低体温は、熱産生の低下もしくは体熱放散の過剰によっておこります。
[設問] 発熱の解熱期のみられる症状所見を一つ選べ。
イ 悪寒 ロ 関節痛 ハ 熱感 ニ 頻脈 ホ 発汗
正解 (ホ)
[設問] 服を脱いだり着たりして体温調節するのは、何と呼ぶか?
イ 自律性体温調節
ロ 行動性体温調節
ハ 体動性体温調節
ニ 自家性体温調節 正解 (ロ)
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