母性看護学(7)(女性のライフサイクル各期における看護) [母性看護学]
3.女性のライフサイクル各期における看護
1)思春期にある人々の看護
(1)第2次性徴
・ 女性の第2次性徴発現としては、乳房の発育、恥毛発生があげられます。
・ 性機能の発達の特徴は、身長の発育のピークとほぼ同じ時期に、初経の発来があることです。
・ 第2次性徴の発現や初経の発来は、卵巣から分泌されるエストロゲンによるものです。
・ 初経発来から月経周期の確立までには長時間かかります。 そして、この期間は排卵を生じない無排卵性周期を示します。
・ 女性は、16歳頃に最終身長に達し、その約半年後に体重増加が著しくなります。 体脂肪の増加により、身体は丸みを帯び、女性らしい体型となってきます。
(2)心理的特徴
・ 思春期は、子供から大人に向かって発達する心理的過程であり、葛藤しながら自己受容をしていく時期です。
・ 第2次性徴によっておこる身体的成熟は、自己の身体や内面に関心をおこさせ、心理的な反応をおこします。 それらを通じ、親、友人、社会などからの影響を受けながら、自己像、性同一性、ボデイイメージをつくることが、発達課題の1つといえます。
・ 第2次性徴は、大人になる、成長するといった肯定的な感情と、恥ずかしい、不快である、めんどうくさいなどの否定的感情の両方を引き出し、思春期女子は、アンビバレントな精神状態におかれます。
・ 変化していく身体の受け入れ、親や他者からの評価や反応などがボデイイメージに影響します。 現代の 「やせ志向」 は無理なダイエットを助長し、ボデイイメージの歪みが生じています。
[設問] 同性の友人の体験を聞いて、自分が経験していないことで感じる圧力を何というか?
イ ネガティブプレッシャー
ロ ピアプレッシャー
ハ ポジティブプレッシャー
ニ アロマプレッシャー 設問 (ロ)
母性看護学(11) (周産期にある人々の看護)へ ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-10-22
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