精神看護(10)(精神看護の基本概念) [精神看護学]
(2)感情転移
・ 患者—治療者関係において、患者が愛情や憎しみなど、抑圧されていた感情を開放していく際に、開放した感情や態度を、不合理なほどに繰り返し、治療者に向けていく状態を、感情転移あるいは転移といいます。
(3)自我の防衛機制
・ 自我の防御機制(適応機制)とは、欲求不満や葛藤、不安などによって強い緊張状態におかれ、自我の統合が崩れてしまう危険を感じた時、破局を回避するために無意識のうちにとる態度の様式をいい、それには、抑圧、投射、反動形成、昇華、退行などがあります。
[設問] 患者と治療者の関係において、抑圧されていた愛情や信頼などの感情を治療者に対して向けて行く状態を何というか?
イ 陽性転移 ロ 陰性転移 ハ 逆転移 ニ 全転移
正解 (イ)
[設問] 「受け入れがたい衝動や観念が抑圧されて、意識や行動としては正反対のものに置き換わる」、これは、自我の防御規制のどれにあたるか?
イ 抑圧 ロ 投射 ハ 反動形成 ニ 昇華 ホ 退行
正解 (ハ)
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