精神看護(18)(看護援助技法) [精神看護学]
(7)認知症
・ 認知症とは、いったん獲得された知能が脳の器質的障害によって永続的に低下、または喪失することであり、社会生活上著しい支障をきたすものです。
・ 認知症では、記憶の障害、計算力、思考力、総合的な判断力なども衰え、時間や場所の見当がつかない(見当識障害)、人格水準の低下、生き生きとした感情が失われます。 また、妄想や幻覚、不眠、興奮、徘徊、不潔行動などがみられることもあります。
・ 認知症の原因疾患はいろいろですが、その中で、アルツハイマー型認知症、脳血管障害の頻度が高いといわれます。
・ 脳血管障害による認知症の場合、知能の低下にむらがある 「まだらボケ」 の状態がおこりやすくなります。
・ 認知症は以前は痴呆と呼ばれていましたが、痴呆に代わる名称として、2004年11月の厚生労働省の検討会で 「認知症」 が採用されています。 厚生労働省では、その年の12月に検討報告を受け正式決定、実施としています。
(8)離脱症状(退薬症候群)
[設問] 認知症の症状の中で中核症状に入るものは次のどれか?
イ 判断力の低下 ロ 暴言 ハ 徘徊 ニ 抑うつ ホ 妄想
正解 (イ)
[設問] 認知症の症状の中で、BPSD(behavioral and psychological symptoms of dementia)に入るものはどれか? 二つ選べ。
イ 物忘れ ロ 判断力の低下 ハ 幻覚 ニ 見当識障害 ホ 不潔行為
正解 (ハ、ホ)
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