精神看護(20)(看護援助技法) [精神看護学]
(3)抑うつ状態
・ まじめで責任感が強いと、自分に対する期待が大きくなりがちであり、それに応えられない自分を経験することをきっかけにして、抑うつ状態に陥りやすくなります。
・ 不安、慢性便秘、自己尊重の慢性的低下を伴うことも多くなります。
・ 安易な励ましは、かえって自信を失わせ孤独感を強め、苦痛を与えるので避けるようにします。
・ 動きが少なくなり、入浴や食事などへの意欲を失いやすいため、清潔の維持や身体状態の変化に留意します。
・ 患者の訴えを根気よく聞き、患者の辛い気持を受け入れて、理解するように努める。患者のペース、声の調子などに合わせるようにする。
・ 軽度のうつ状態あるいは回復期には、自殺企図が多いので安全を図る必要があります。
・ 患者ができたこと、してみたいことを通して関わっていきます。
・ 日常生活の著しい滞りが、生命に関わる程の身体的な影響を患者に与える場合があります。
[設問] 抑うつ状態について正しく記述したものを一つ選べ。
イ まじめで責任感の強い人が陥りやすい。
ロ 慢性の下痢や買い物中毒などがおこりやすい。
ハ 抑うつ状態にある患者に対しては、励ましが有効である。
ニ 抑うつ状態が、日常の活動に影響を与えることは少ない。
正解 (イ)
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