過去問を考えてみよう (113) [過去問解析]
113 Aさんは「妊娠することは考えていなかったので、自分の体にどんなことが起るのか想像もつきません」と話した。 看護師は、次の妊婦健康診査までに生じやすい変化について説明することにした。 Aさんに説明する内容で適切なのはどれか。 2つ選べ。 (2013年出題)
1. 痔
2. 便秘
3. 静脈瘤
4. 帯下の増加
5. 皮膚の掻痒感
正解 (2,4)
[解説] 妊娠初期は、つわりのために食生活が乱れ、運動不足なども加わって便秘になりがちです。 また、帯下が増加します。 正解は2,4ということになります。 痔、静脈瘤、妊娠性皮膚掻痒症は、妊娠中期から後期にかけておこりやすいとされています。
[補足1] 妊婦の便秘の大きな原因の一つに妊娠によって増加する黄体ホルモン、プロゲステロンの作用があります。 黄体ホルモンは腸の蠕動運動を抑制するからです。 帯下の増加も、妊娠によるエストロゲンやプロゲステロンの分泌増加によるものといわれています。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 妊娠中に便秘の要因となるホルモンはどれか。
イ 副腎皮質ホルモン
ロ エストロゲン
ハ プロゲステロン
ニ 卵胞刺激ホルモン
正解 (ハ)
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