過去問を考えてみよう (119) [過去問解析]
119 入院翌日。 Aちゃんは活気がなく臥床している。 下痢症状は改善し嘔吐もみられなくなったが、時々顔をしかめており、母親は「まだおなかが痛いみたいです」と看護師に話す。 Aちゃんの痛みへの対応で適切なのはどれか。 (2013年出題)
1. 食事摂取を促す。
2. 日中も部屋を暗くする。
3. 1人で過ごすようにする。
4. Aちゃんが好きな絵本を読み聞かせる。
正解 (4)
[解説] 嘔吐はおさまり、下痢症状がおさまりつつある時期かとおもいます。 まだ、本調子ではないので、1の食事摂取を促すのは×、日中にまで暗くする必要はないので2も×。 2歳の女児で、1人で過ごさせるのは酷であり、3も×。 正解は4となります。
[補足1] ウイルス性胃腸炎は秋から冬にかけて発症することが多いようです。 成人ではノロウイルスによるものが多いのですが、小児ではロタウイルスによるものが圧倒的に多いようです。 ロタウイルス感染症では、灰色や白色の下痢便が特徴とされ、白色便性下痢症と呼ばれることもあります。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 小児の嘔吐下痢症の原因となることが最も多いのはどれか。 1つ選べ。
イ ノロウイルス
ロ サポウイルス
ハ ロタウイルス
ニ 大腸菌
正解 (ハ)
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