過去問を考えてみよう(191) [過去問解析]
191 A君(11歳、男児)。喘息発作のために救急外来に来院した。 喘鳴が著明で、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)88%(room air),ピークフロー値45%である。 まず行うべきA君への対応で適切なのはどれか。 (2013年午後出題)
1. 起座位を保つ。
2. 水分摂取を促す。
3. 胸式呼吸を促す。
4. 発作の状況を尋ねる。
正解 (1)
[解説] まずは呼吸がしやすい体位をとらせるのが第一なので、正解は1。 痰を出やすくするための水分摂取はそのあとで、呼吸は腹式呼吸で口すぼめ呼吸を、発作の状況を息苦しい時にいきなり訊くのは×ですね。
[補足1] 喘息治療薬には、発作を予防する薬剤、発作時の治療薬お二種類があります。 長期管理つまり予防には吸入ステロイドと長時間作用型のβ2受容体刺激薬または抗コリン薬の組み合わせがよく使われ、発作時にはステロイドの経口薬または静注薬、短時間作用型のβ2受容体刺激薬が使われるようです。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 気管支喘息の発作時の治療薬としてよく使われるのはどれか。
イ 吸入ステロイド
ロ 短時間作用型β2受容体刺激薬
ハ 抗コリン薬
ニ 長時間作用型β2受容体刺激薬
ホ 抗アレルギー薬
正解 (ロ)
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