過去問を考えてみよう(297) [過去問解析]
297 老人性皮膚掻痒症(pruritus senilis)について正しいのはどれか。 (2014年午前出題)
1. 感染が原因である。
2. 高温多湿な夏季に多発する。
3. 硫黄入り入浴剤の使用で改善する。
4. 入浴後に保湿クリームの使用を勧める。
正解 (4)
[解説] 老人性掻痒症は皮膚の老化が原因なので1は×。 空気が乾燥する冬季に多いので2も×。 硫黄入り入浴剤は効果なく3も×。 よって正解は4となります。
[補足1] 老人性掻痒症の原因は、加齢による、皮脂腺由来の脂質、角質層細胞間にある脂質、角質の保湿因子などの減少だと言われています。 老人性掻痒症は老人性乾皮症とほぼ同義語です。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 加齢によって皮脂や角質の水分保持機能が低下することによりおこるのはどれか。
イ. 疥癬
ロ. 老人性乾皮症
ハ. 色素性紫斑症
ニ. アトピー性皮膚炎
正解 (ロ)
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