過去問を考えてみよう(439) [過去問解析]
439. Aさんは、3年前に来日した外国人でネフローゼ症候群(nephrotic syndrome)のため入院した。 Aさんは日本語を話し日常会話には支障はない。 Aさんの食事について、文化的に特定の食品を食べてはいけないなどの制限があるがどうしたらよいかと、担当看護師が看護師長に相談した。 担当看護師に対する看護師長の助言で最も適切なのはどれか。 (2014年午後出題)
1. 日本の病院なので文化的制限には配慮できないと話す。
2. 文化的制限は理解できるが治療が最優先されると話す。
3. Aさんの友人から文化的制限に配慮した食事を差し入れてもらうよう話す。
4. 文化的制限に配慮した食事の提供が可能か栄養管理部に相談するよう話す。
正解 (4)
[解説] 疾病の栄養管理にどこまで文化的制限に配慮することが可能か、それを確認するように指導するのがベストと思われる。 それ以外は、努力不足あるいはやりすぎで、正解は4。
[補足] ネフローゼ症候群の食事療法は、腎臓への負担を軽くすることが肝要となります。 それには、蛋白質と塩分の数値をしっかりと管理する必要があります。
次の設問に挑戦してください。
[設問] ネフローゼ症候群の患者の食事療法で特に考慮すべきものは何か。 二つ選べ。
イ. 塩分
ロ. 糖質
ハ. 蛋白質
ニ. 脂質
ホ.カロリー
正解 (イ、ハ)
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