過去問を考えてみよう（541）

541．　Aさん（103歳、男性）は、総義歯で時々むせるが、その他は元気に過ごしている。　Ａさんの食事指導として最も適切なのはどれか。　　（2012年午前出題）

１．　塩分の制限を厳しくする。

２．　蛋白質の摂取量を確保する。

３．　粘調度の低いサラサラした食品にする。

４．　食べ慣れていない料理も積極的に取り入れる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　正解　（2）

[解説]　塩分は特に厳しく制限する必要はないので１は×。　粘調度が低いと誤嚥の危険性が高まるので３も×。　むせがあるので食べ慣れた食事の方がよいので４も×。　よって正解は２。

［補足］　高齢者は蛋白質が不足しがちなので、その摂取量の確保が必要です。　また、誤嚥が強ければ、粘調度を上げるために適度にとろみをつけるのもよいと思われます。　高齢者に不足しがちな栄養素としては、蛋白質、ビタミン、ミネラル、食物繊維があげられ、水も不足しやすくなっています。

次の設問に挑戦してください。

［設問］　高齢者に不足しがちな栄養素でないのはどれか。

イ．　炭水化物

ロ．　蛋白質

ハ．　ビタミン

ニ．　ミネラル

ホ．　食物繊維

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　正解　（イ）

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