過去問を考えてみよう(710) [過去問解析]
710.分娩後6時間。 Aさんは、体温37.2度、脈拍64/分、血圧126/68mmHgである。 子宮底の位置は臍高、子宮はやや軟らかく触れ、血性悪露が中等量みられる。 下腹部痛はないが会陰縫合部の痛みが軽度ある。 乳房に緊満はなく、乳腺開口は2,3本である。 このときのAさんへの対応で最も適切なのはどれか。 (2012年午後出題)
1. 床上安静を勧める。
2. 下腹部に温罨法を行う。
3. 子宮底の輪状マッサージを行う。
4. 乳房の自己マッサージを指導する。
正解 (3)
[解説] 早期離床を勧めるべきで、1は×。 温罨法より冷罨法で2も×。 乳房の自己マッサージはまだ必要なく4も ×。 で、 正解は3。
[補足] 子宮が妊娠前の状態にもどることを子宮復古と呼び、それには6~8週間を必要とします。 子宮底は分娩直後がだいたい臍下3指で、分娩後12時間では臍御高さに挙がり、その後下がっていきます。 そして、分娩直後と産褥3日目がだいたい同じ高さと言われています。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 子宮復古が完成するにはどれくらいの期間を要するか。
イ. 2~3週間
ロ. 4~5週間
ハ. 6~8週間
ニ. 10~12週間
正解 (ハ)
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