過去問を考えてみよう(1041) [過去問解析]
1041. Aさん(60歳、男性)は、転倒して第5頸椎レベルの脊髄を損傷した。肩を上げることはできるが、上肢はわずかに指先を動かせる程度である。呼吸数22/分、脈拍86/分、血圧100/70mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉97%であった。Aさんは「息がしづらい」と言っている。
Aさんの状態で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.低酸素症がある。
2.胸郭運動がみられる。
3.無気肺を起こしやすい。
4.腹式呼吸を行っている。
5.閉塞性換気障害を起こしている。
正解(3,4)
[解説]頸髄損傷では胸郭が動かないため腹式呼吸だけとなり、ため息呼吸ができなくなり、これが無気肺の原因となります。 正解は3と4。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 頸髄損傷患者で、肋間筋の麻痺により起こる呼吸は次のどれか。
イ.チェーンストークス呼吸
ロ.クスマウル呼吸
ハ.ビオー呼吸
ニ.シーソー呼吸 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、イの「喫煙」でした。
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