過去問を考えてみよう(1245) [過去問解析]
1245.Aさん(42歳、女性)は、3日前から微熱と強い全身倦怠感を自覚したため病院を受診したところ、肝機能障害が認められ、急性肝炎の診断で入院した。1か月前に生の牡蠣を摂取している。Aさんはこれまで肝臓に異常を指摘されたことはなく、家族で肝臓疾患を罹患した者はいない。
Aさんが罹患した肝炎について正しいのはどれか。
1.細菌感染である。
2.劇症化する危険性がある。
3.慢性肝炎に移行しやすい。
4.インターフェロン療法を行う。
正解(2)
[解説]牡蠣から感染した肝炎ということは、A型肝炎。これは慢性化はしにくく、インターフェロンを使うこともないので、1,3,4は×。まれではあるが劇症化することもあるので、正解は2。
[補足]A型肝炎ウイルスは、水や牡蠣などの生の魚介類を飲食することによって感染します。潜伏期はだいたい4週間ほどです。
次の設問に挑戦してください。
[正解]経口感染するのはどれか。
イ.A型肝炎ウイルス
ロ.B型肝炎ウイルス
ハ.C型肝炎ウイルス
二.D型肝炎ウイルス 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ロの「動脈血中の総ヘモグロビンのうち酸素と結合したヘモグロビンの割合いのこと」でした。
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