過去問を考えてみよう(1258) [過去問解析]
1258.Aさん(68歳、女性)は、胃癌のため入院した。入院初日に「夫も癌になって、亡くなる前に痛みで苦しんでいました。私も痛みが怖いんです」と言った。看護師は、Aさんが夫のように苦しむことへの恐怖や不安があることが分かり、Aさんとともに対処法について考えた。
この時点での患者ー看護師関係の段階はどれか。
1.方向付け
2.同一化
3.開拓利用
4.問題解決
正解(1)
[解説]ぺプロウの言う、患者対看護師関係の発展過程においては、方向付け→同一化→開拓利用→問題解決の過程をたどるとされていますが、問題文の段階は、患者と看護師が互いのことを知り、患者の抱えている問題を認識共有し、解決に向かって編み始めた段階なので……正解は1。
[補足]「方向付け」に続く「同一化」は、患者が看護師に信頼をいだく段階のことで、「開拓利用」とは、患者が自己の問題に気づき、看護師の援助を利用して、対処方法を理解する段階のことです。「問題解決」とは、患者が独り立ちしていく段階のことで、看護師は達成感をもつことができるようになります。
次の設問に挑戦してください。
[設問]「最初はうちとけられなかった患者が、最近では看護師に不安な気持ちを打ち明けたり、質問をするようになった」 これは、ぺプロウの4つのプロセスのどの段階か。
イ.第一段階(方向付け)
ロ.第二段階(同一化)
ハ.第三段階(開拓利用)
二.第四段階(問題解決) 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、イの「結膜炎」でした。
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