過去問を考えてみよう(1481) [過去問解析]
1481.Aちゃん(生後4か月、女児)は、嘔吐とけいれんのため病院を受診した。受診時、Aちゃんは傾眠状態で、顔色不良と眼球上転がみられたため入院となった。受診時の体温は36.8℃であった。四肢は硬直し、数か所の内出血斑があった。大泉門は平坦であったが、次第に膨隆を認めるようになった。このときの頭部CTを別に示す。
Aちゃんの所見として考えられるのはどれか。
1.急性脳症
2.てんかん
3.硬膜下血腫
4.細菌性髄膜炎
正解(3)
[解説]片側(左?)の硬膜下に高信号を呈する血種を認め、同側の脳室が圧迫のため描出されていません。正解は3。四肢に内出血もあるようですから、虐待などによる頭部打撲か、揺さぶりによるものでしょう。
次の設問に挑戦してください。
[設問]慢性硬膜下血腫が多いのはどの時期か。
イ.幼児期
ロ.学齢期
ハ.青年期
ニ.老齢期 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「IgG」でした。
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