過去問を考えてみよう(1521) [過去問解析]
次の文を読み1521~1523の問いに答えよ。
Aさん(55歳、男性)。胃癌のため胃全摘出術を受けた。術中の出血量は300mLで、輸血は行われなかった。既往歴に特記すべきことはない。入院時身長166cm、体重78㎏。手術後1日、硬膜外持続鎮痛法が行われているが、Aさんは創部痛が強いため呼吸が浅く、離床はできていない。このときのバイタルサインは、体温37.1℃、呼吸数22/分、脈拍120/分、血圧162/90mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉93%(鼻カニューラ2L/分酸素投与下)。Hb13.8g/dL。尿量60mL/時。意識清明、心音および呼吸音に異常なし。頸静脈怒張なし。下肢に浮腫なし。創部に熱感や発赤を認めない。腹腔ドレーンからは少量の淡血性排液があるが、膿性ではなく、異臭もない。
1521. このときのAさんのアセスメントで適切なのはどれか。
1.貧血のため脈拍が速い。
2.疼痛のため血圧が高い。
3.創部感染のため体温が高い。
4.心不全のため呼吸数が多い。
正解(2)
[解説]貧血はなく、1は×。創部感染もなさそうなので3も×。心不全もあると思われず、4も×。正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問]国立がん研究センターの調査による2013年の癌罹患数を部位別にみると、胃癌は第何位か。
イ.1位
ロ.2位
ハ.3位
二.4位 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ロの「2位」でした。
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