過去問を考えてみよう(1893) [過去問解析]
次の文を読み1893~1895の問いに答えよ。
Aさん(40歳、男性、会社員)は、うつ病と診断されていた。最近、仕事がうまくいかず、大きなミスを起こし、会社に損失を与えたことから自分を責め不眠となり、体重が減少した。ある朝、リビングの床で寝ているAさんを妻が発見し、大きな声で呼びかけたところ、Aさんは1度目を開けたが、すぐに目を閉じてしまった。ごみ箱に、からになった薬の袋が大量に捨ててあり、机には遺書があった。救急搬送後、意識が清明となり、身体的問題がないため精神科病院に入院となった。
1893. 入院時の看護師のAさんに対する関わりで適切なのはどれか。
1.いま死にたい気持ちがあるか尋ねる。
2.命を大切にしたほうがよいと伝える。
3.死ぬ気があれば何でもできると話をする。
4.家族が悲しむから死んではいけないと伝える。
正解(1)
[解説]自殺を防ぐための「TALKの原則」では、「T(tell)心配していることを言葉にして伝える」「A(ask)死にたいという気持ちの有無について率直に尋ねる」「L(listen)死にたいほどつらい相手の気持ちを傾聴する」「K(keep safe)安全を確保する」となっています。正解は1。
次の設問に挑戦してください。
[設問]警察庁自殺統計原票データよる平成30年の自殺の原因・動機として最も多かったのはどれか。
イ.家庭問題
ロ.健康問題
ハ.経済・生活問題
ニ.勤務問題
ホ.学校問題 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ニの「クロルプロマジン」でした。
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