人体の構造と機能 第78回(運動器系) [人体の構造と機能]
F)肩甲骨と鎖骨
・肩甲骨は扁平な逆3角形で、肋骨の後ろに位置し、肩甲骨の後面上方に肩甲棘(けんこうきょく)があって、その外側が肩峰(けんぽう)です。
・肩甲骨の外側縁は肥厚していて、上腕骨と肩関節をつくっています。
・肩甲骨は鎖骨とともに上肢帯(じょうしたい)をつくっています。
[設問] 上肢帯をつくる骨はどれか? 二つ選べ。
イ 上腕骨 ロ 肋骨 ハ 肩甲骨 ニ 胸骨 ホ 鎖骨
正解 (ハ、ホ)
G)四肢の骨
・上肢には上腕骨、橈骨(とうこつ)、尺骨(しゃっこつ)、手根骨(しゅこんこつ)、中手骨(ちゅうしゅこつ)、指骨(しこつ)があります。
・上肢の上腕部には上腕骨があり、前腕部には橈骨と尺骨があります。
・上腕骨は、上端部で肩甲骨と肩関節をつくります。
・上腕骨の下端部の上腕骨小頭は、橈骨と腕橈関節(わんとうかんせつ)を、上腕骨滑車は尺骨と腕尺関節(わんしゃくかんせつ)を形成しています。
[設問] 腕尺関節をつくるのは次のどれか? 二つ選べ。
イ 尺骨頭 ロ 上腕骨滑車 ハ 上腕骨小頭 ニ 橈骨頭 ホ 尺骨滑車切痕
正解 (ロ、ホ)
・手根骨には、舟状骨(しゅうじょうこつ)、月状骨(げつじょうこつ)、三角骨、豆状骨(ずじょうこつ)、大菱形骨(だいりょうけいこつ)、小菱形骨(しょうりょうけいこつ)、有頭骨(ゆうとうこつ)、有鈎骨(ゆうこうこつ)があります。
[設問] 手根骨に属するものを一つ選べ。
イ 中手骨 ロ 指骨 ハ 月状骨 ニ 立方骨
正解 (ハ)
・下肢には、大腿骨、膝蓋骨(しつがいこつ)、脛骨(けいこつ)、腓骨(ひこつ)、足根骨(そくこんこつ)、中足骨(ちゅうそくこつ)、趾骨(しこつ)があります。
・大腿部には、大腿骨があり、上端で寛骨臼と股関節をつくっています。
・下腿部には、脛骨と腓骨があり、脛骨は下腿の内側に位置し、上端で腓骨と脛腓関節(けいひかんせつ)をつくっています。
・足根骨には、距骨(きょこつ)、踵骨(しゅうこつ)、舟状骨、内側楔状骨(ないそくきつじょうこつ)、中間楔状骨、外側楔状骨、立方骨があります。踵骨は、足根骨の中で、最大のもので、アキレス腱が付着します。
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