疾病の成り立ちと回復の促進 第53回(薬剤) [疾病の成り立ちと回復の促進]
L)抗悪性腫瘍薬
a) アルキル化薬 (代表的なものを列挙)
b)代謝拮抗薬(主な薬剤を列挙)
c)抗腫瘍性抗生物質:
ア)アントラサイクリン系
・ アドリアマイシン、ダウノルビシン
イ)アクチノマイシンD
ウ)ブレオマイシン: 扁平上皮癌に使われます。
エ)マイトマイシン
オ)ミトキサントロン: 急性骨髄性白血病、乳癌に有効。
d) 植物アルカロイド
ア) ビンカアルカロイド
・ 腫瘍細胞の細胞分裂を障害します。
・ 薬剤としては、ビンプラスチン、ビンクリスチンがあります。
イ) ポドフィロトキシン
・ エトポシド、テニポシド。
・ エトポシドは睾丸腫瘍、小細胞癌、前立腺癌に使われます。
ウ) カンプトテシン
・ 腫瘍細胞のDNAに障害を与えます。
・ トポテカン、イリノテカンがあり、大腸、直腸の癌に使われます。
エ) タキサン化合物
・ 腫瘍細胞の細胞分裂を障害します。
・ パクリタキセル、ドセタキセル などがあり、卵巣癌、進行乳癌に使われます。
[設問] アルキル化薬とは癌細胞のDNAをアルキル化させてダメージを与えるものであるが、以下よりアルキル化薬を一つ選べ。
イ メトトレキサート
ロ メルカプトプリン
ハ シクロホスファミド
ニ ブレオマイシン 正解 (ハ)
[正解] 代謝拮抗薬とは腫瘍細胞の核酸代謝を阻害して抗腫瘍効果を示すものであるが、以下より一つ選べ。
イ メトトレキサート
ロ シクロホスファミド
ハ シスプラチン
ニ ブレオマイシン 正解 (イ)
[設問] 微生物が産生するもので、抗腫瘍効果を発揮するものを抗腫瘍性抗生物質と呼ぶが、以下より一つ選べ。
イ メトトレキサート
ロ ブレオマイシン
ハ ブスルファン
ニ フルオロウラシル 正解 (ロ)
コメント 0