過去問を考えてみよう (135) [過去問解析]
135 嚥下障害のある患者の食事介助で適切なのはどれか。 (2013年午後出題)
1. 水分はとろみをつける。
2. 頸部を伸展する。
3. 一口量を多くする。
4. むせたときには水を飲ませる。
正解 (1)
[解説] 嚥下障害のある患者での誤嚥はさらっとした液体でおこりやすく、水分にはとろみをつけるのが常識です。 誤嚥防止には頸部は屈曲位が適切、一口量を多くすると誤嚥で窒息しかねません。 水で誤嚥が多いのに、むせたときに水を飲ませては逆効果となります。 よって正解は1です。
[補足1] 液体に粘度をもたせるのが「とろみ」で、適度にとろみをつけると水などがまとまって食道に流れ込みやすくなり、誤嚥防止の効果があります。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 最も嚥下障害をおこしやすい疾患を一つ選べ。
イ 心筋梗塞
ロ 頸椎症
ハ 咽頭炎
ニ 筋萎縮性側索硬化症
正解 (ニ)
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