過去問を考えてみよう(630) [過去問解析]
630. 花粉症(pollinosis)について正しいのはどれか。 (2012年午後出題)
1. ブタクサによる症状は春に多い。
2. II型アレルギー性疾患である。
3. ヒスタミンが放出される。
4. 好塩基球が増加する。
正解 (3)
[解説] ブタクサは秋なので1は×。 花粉症はI型アレルギーなので2も×。 好塩基球の増多は起きないので4も×。 で、正解は3。
[補足] 花粉症はIgEが関与して起きるI型アレルギーによる疾患です。 IgEと抗原が肥満細胞や好塩基球に結合して、ヒスタミンやセロトニンといった生理活性物質を放出させます。 これによって、血管透過性が高まり、浮腫、掻痒などの症状が現れることになります。
[参考] 成人看護学(48)(生体防御機能の障害を持つ患者への看護) ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-08-01
[関連問題] ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2015-04-06
次の設問に挑戦してください。
[設問] I型アレルギーによらないものはどれか。
イ. じんましん
ロ. 食物アレルギー
ハ. 花粉症
ニ. 自己免疫性溶血性貧血
正解 (ニ)
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