過去問を考えてみよう(2469) [過去問解析]
2469. Aさん(83歳)は寝たきり状態で、便意を訴えるが3日間便秘がみられない。認知機能に問題はない。昨晩下剤を内服したところ、今朝、紙オムツに水様便が少量付着しており、残便感を訴えている。
このときのAさんの状態で考えられるのはどれか。
1.嵌入便
2.器質性便秘
3.切迫性便失禁
4.非急性感染性下痢
正解(1)
[解説]器質性便秘であれば、膨満感、腹痛、悪心などを伴うので、2は×。切迫性便失禁であれば、排便は少量ではないので、3も×。非急性感染性下痢であれば、排便は少量ではないはずで、4も×。正解は1。
次の設問に挑戦してください。
[設問]大腸の蠕動運動に連続性がなくなり、便の通過に時間がかかって起こる便秘で、ストレスによる影響が強いと考えられるのはどれか。
イ.弛緩性便秘
ロ.痙攣性便秘
ハ.直腸性便秘
ニ.器質性便秘
前回の設問の正解は、ニの「イ~ハのすべて」でした。