人体の構造と機能 第103回(神経系) [人体の構造と機能]
c)動眼神経(どうがんしんけい、第3脳神経)、滑車神経(かっしゃしんけい、第4脳神経)、外転神経(がいてんしんけい、第6脳神経)
・動眼神経核、滑車神経核は中脳にあり、外転神経核は橋にあります。
・動眼神経は、中脳の前方から脳を出て、滑車神経は後方から出ます。外転神経は橋から脳を出ます。
・動眼神経、滑車神経、外転神経の3者によって眼球運動は行われています。
・動眼神経副核は副交感神経系であって、毛様体神経節を経て瞳孔括約筋の働きで、縮瞳をおこします。
d)三叉神経(第5脳神経)
・三叉神経の核は、中脳、橋、延髄、脊髄にわたっていて、脳神経中最も大きい神経核です。脳幹を出て、三叉神経節をつくると、そこから三本に分岐します。
・三叉神経は、顔面・口腔・鼻腔下部・鼻咽頭などの感覚、咬筋・側頭筋などの筋群を支配しています。
e)顔面神経(第7脳神経)
・顔面神経の核には橋にある運動核の他、副交感神経系の上唾液核(じょうだえきかく)、味覚を司る孤束核(こそくかく)があり、顔面筋の他、涙や唾液の分泌、舌前2/3の味覚を支配しています。
[設問] 次の脳神経の脳幹の核で、自律神経の核を含むものはどれか? 二つ選べ。
イ 動眼神経 ロ 滑車神経 ハ 外転神経 ニ 三叉神経 ホ 顔面神経
正解 (イ、ホ)
[設問] 下記の脳神経核の中で、最も大きいものはどれか?
イ 動眼神経 ロ 外転神経 ハ 三叉神経 ニ 顔面神経
正解 (ハ)
[設問] 唾液腺、涙腺を支配する脳神経は、次のうちどれか?
イ 動眼神経 ロ 滑車神経 ハ 三叉神経 ニ 顔面神経
正解 (ニ)
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