母性看護学(23)(ハイリスクな状況にある人々の看護) [母性看護学]
2)産婦および胎児の看護
(1)胎児仮死
・ 胎児仮死とは、胎児環境の悪化による低酸素とアシドーシスの進行によっておこる、胎児の呼吸・循環不全を主徴とする症候群のことです。
・ 胎児評価法としては、ノンストレステスト(NST)、コントラクションストレステスト(CST)、バイオフィジカルプロフィールスコア(BPS)があります。
・ 胎児の一過性徐脈には3つのパターンがあります。
(2)帝王切開術
・ 帝王切開術とは、妊娠子宮を切開して人工的に胎児を娩出する手術をいいます。
・ 帝王切開術には、計画的に行われる場合(予定帝王切開術)と緊急に行われる場合(緊急帝王切開術)があります。
・ 緊急手術の場合は、最終の食事・水分摂取時間を確認し、麻酔科医師に報告します。
・ 胎児心音の低下がある場合は、手術室入室直前までCTGを装着し、観察を続けます。
・ 自然分娩できなかったことに対して、母親は挫折感や不全感を抱きやすいので、精神的な支援に努める必要があります。
・ 術後は血栓予防のために早期離床を勧めます。
[設問] 早発一過性徐脈の原因は次のどれか?
イ 児頭の一時的圧迫
ロ 子宮への血流減少
ハ 胎盤機能不全
ニ 臍帯の一時的圧迫 正解 (イ)
[設問] 帝王切開の適応となりやすいものを上位から二つ選べ。
イ 児頭骨盤不適合
ロ 感冒
ハ 常位胎盤早期剥離
ニ 尿道炎
ホ 双胎
正解 (イ、ハ)
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